ぴかぴかマグパイ

とりとめのない日記

鏡にはロマンがある

しがない文学部生なので、まったりと論文を書いている。1ヶ月くらい放置してしまってたんだけど、一度手をつけたら筆が乗ってどんどん書き進められている。〆切も近づいてきたので、引き続き頑張りたい。

 

 

小説でも、アニメ、映画、漫画にしても、作品を楽しむ上でインプットって大事だなあと最近思い始めた。

文学部生というわりには笑っちゃうほど読書量が少ないんだけど、その分ひとつひとつが新鮮なので……

何かしら知識を入れておけば、考える引き出しが増える。授業で得た知識なんかを推しジャンルの考察に使えた時は特に嬉しくなる。

 

 

最近は「鏡」というアイテムがアツい。色々な風に考えられるのですごく楽しい……!

 

たとえば、「人の二面性」の象徴としての鏡。スティーブンソンの「ジキルとハイド」で、二重生活を送るジキル博士の自室に大きな姿見が置いてあるのとか。あ〜〜ね、となってニコニコする。1910年版の「フランケンシュタイン」の映画‪(10分程度の無声映画アメリカの図書館が無料公開してくれてる→Watch the First Film Adaptation of Mary Shelley's Frankenstein (1910): It's Newly Restored by the Library of Congress | Open Culture)では、ヴィクター・フランケンシュタインが一瞬、鏡の中の己として自身が作った怪物の姿を見る……っていうのがなんだかとても示唆的で、良かった。

 

または、ラカンが提唱した「鏡像段階」。幼少期の子供は、鏡に映った己を見ることで自我のイメージを形成する、みたいな考え。キャラクターが鏡を見つめるシーンがあったりすると、あ〜自己形成してる〜^^とか考えて楽しくなる。

 

または、「無意識」の表れとしての鏡。無意識的な欲望や恐怖の表れ。この前見たハリーポッターの「アズカバンの囚人」の映画で、目の前にいる人が一番怖いと思うものに変身する妖怪ボガートが、鏡張りのクローゼットに入れられているのはピッタリだな、と思った。

 

鏡はロマンだ。

いろいろと引き出しを増やしていきたい。