ぴかぴかマグパイ

とりとめのない日記

緑色の目をした怪物はエモだ

そういえばこれは日記を書くために始めたブログだったので、あまり「読者」を気にしないで書いてていいやつだと思った。というわけで気楽にやっていきましょう。

 

2018年12月30日、Eテレ中村芝翫主演の舞台「オセロー」を放送していた。

「オセロー」のお話は一度も見たことがなかったんだけど、シェイクスピア作品は色々履修したいなと思っていたので折角だからと録画して見てみた。

 

結果…………今まで触れてきたシェイクスピア作品の中で、ダントツトツトツトツに"""エモ"""を感じた。ド好み。大好き。

 

黒い肌のムーア人であるものの、戦場での功績と誠実さによって名声を確立した主人公のオセロー……を陥れようとするオセローの部下イアーゴーが、ヤバイ。イアーゴーがオセローに対して抱く、嫌悪と嫉妬と欲望の入り混じったクソデカエモーションが、すごい。オセローを陥れる為に親友も妻もみんな手にかけてしまう怪物イアーゴーが、ヤバイ。

 

取り急ぎイアーゴー関連の論文を二、三読んだけど、動機のない悪だと言われる事の多いらしいイアーゴーの動機について論じたこの文でさらにエモを掻き立てられた。→http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/h-bunkyo/file/5586/20140521162904/kenkyukiyo32%2528Mito%2529.pdf

(水戸祥子(1997). イアーゴウの嫉妬 一一異質なるものへの嫉妬と嫌悪一一  広島文教女子大学紀要 32, 97-120)(特に107ページのエモさがヤバイ)

 

(ツイッターでイアーゴーのこのクソデカエモーションのエモみについて語ってる人はいないかと思って検索したら、イアーゴーという「キャラクター」ではなく前述の中村芝翫舞台でイアーゴーを演じた「ジャニーズ」の話で検索結果が埋め尽くされててガクーッとなりました。でも演技は素晴らしかったです)

 

映画化も見たいな〜と思ってインターネットでふらふら探してたら、いつものケネス・ブラナーおじさんがイアーゴー役をやっている版があるらしくて観たくなった。いずれ観たい。

 

こうやってのめりこめる作品に出会うととてもハッピーな気持ちになる! 今年も元気にオタクしていきたい。

 

蛇足。

せっかくなので太字やサイズ変更等々を使ってみようという最近の試み。普段はそういう装飾が一切使えないツイッターでばかり話しているので、こうやって手軽に強調できるのは新鮮だな……ツイッターなら"""強調"""とか書くところだ。(冒頭の強調「エモ」はツイッターの癖で「"""エモ"""」って書いたのちに装飾が使えることを思い出したのであんな風になりました)